結婚式や学校の卒業式などで風船を一斉に空に飛ばしたことはありますか?
ふわふわと風に乗って空高く上がっていくカラフルな風船はとっても綺麗ですよね。
弊社でも3月の卒業式シーズンになると地元の幼稚園や小学校からバルーンリリースのご注文をいただきます。
そんな華やかな印象のバルーンリリース (風船とばし)ですが、空高く上がっていった風船がどうなるかご存知でしょうか。
最近、環境問題などに関心を持つ方が増えてきたと思います。
ゴム風船は環境に影響があるのかどうか詳しく解説します。
バルーンリリースの環境問題
空に飛ばしたラテックス製ゴム風船のほとんどは、上空約3000~8000mまで上昇していきます。
風船は高空で凍結し、スパゲティ状になって粉々に分裂して、拡散しながら地上に落ちてくることがわかっています。
ラテックスは天然素材ですので、酸素と太陽光戦にさらされると酸化が始まり、時間の経過とともに分解されていきます。また、地面に落ちたラテックス製の風船は、落ち葉と同様に生分解されていきます。(微生物が分解して土に還していきます。)
(一般社団法人日本バルーン協会 BALLOON STORYより抜粋)
上記のことから、空に飛んで行ったゴム風船が環境破壊につながるといったことは無いと言えますね。
バルーンリリースのやり方
ご自身が子供の頃にバルーンリリースをした経験があって、自分の子供にも体験させてあげたい!と思うお母さん・お父さんは多いと思います。
自分たちでやってみよう!と思っても何から始めたらいいかわからないですよね。
そんな時に頼っていただきたいのが「風船業界のプロ達」です!
(一般社団法人 日本バルーン協会に所属する会員の名簿 http://jba1.jp/meibo.html)
上記の名簿の中の会社や個人の方はバルーンリリースのガイドラインに沿って風船飛ばしをしています。
バルーンリリース ガイドライン
1、リリースにはヘリウムガスを使用する事。水素ガスの使用禁止。
2、リリースする風船は、天然ゴムを原料とする「ゴム風船」である事。
3、使用するゴム風船の止め具に、プラスチックなどの生分解しないものは使用せずゴム風船自体でしばる事。
4、糸など持ち手をつける場合、ゴム風船と同様の生分解するものを使用する事。木綿糸・紙ひも・輪ゴムの推奨。その際、糸などはできる限り短くすることが望ましい。
5、リリースするゴム風船は全てを単体とし、糸などで結んだ集合体でリリースしないこと。
6、メッセージカードをつける場合は紙などの生分解する物を使用しゴム風船の中に封入するか、口元に生分解するテープで貼ること。
7、わずかな降雨でも浮力が落ちるので絶対にリリースは行わない事。近年、局地的な豪雨が多発しているので近隣地区の天気も確認する事。
8、ゴム風船の大きさ、ヘリウムガスの容量を考慮し、十分な浮力を確保してリリースを行う事。
9、リリースを行う場所は周囲の安全をあらかじめ確認し主催者と協議の上、行う事。飛行場・架線・高圧線付近では特に注意する事。万が一架線等に掛かった場合にはそのまま放置せずに電力会社・鉄道会社に連絡する事。
10、リリースを行う際は一般社団法人日本バルーン協会のバルーン業務安全管理士又はバルーン業務安全管理講習会受講者の元に行う事が望ましい。
(一般社団法人日本バルーン協会 バルーンリリース ガイドライン http://jba1.jp/guideline.htmlk)
結婚式などでも人気の演出のバルーンリリース。
空に飛んで行った風船がどうなるのか少しだけ説明させていただきました。
もっと詳しく知りたいという方は日本バルーン協会までお問い合わせください。
一般社団法人日本バルーン協会 公式HP http://jba1.jp/index.html