パン!!!!って大きな音で割れる風船の音が怖い・苦手という方は多いと思います。
実際に私も苦手でした・・・(もう慣れました笑)
今回は風船が割れる理由について詳しく説明していこうと思います!
こんなのでも風船って割れちゃうんだ!と驚くものもあるかもしれませんね!
風船ってどうして割れるの?
①空気を入れすぎた
②尖ったものが風船に当たった
③静電気(冬場)
④温度差(寒い場所で膨らまして暖かい場所に持っていく等)
⑤油性ペン(シンナー、ラッカーなどに反応してしまう)
⑥紫外線
⑦リモネン(レモンやオレンジの皮に含まれる成分)
が、考えられます。
上2つはなんとなく想像がつきますね!
全てのことに共通するのが「風船には縮まろうとする力がある」ということです。
風船に使われる原材料がラテックス(天然ゴム)だからなのです。
輪ゴムって限界まで伸ばしてから手を離すとバチン!って縮まりますよね!
それと同じ原理です。
③〜⑦について詳しく説明していきますね!
③静電気
「ゴムは電気を通しにくい性質」という認識があると思います。
ですが、膨らませた状態の風船はゴムが薄くなっている状態なんです。
冬場など空気が乾燥している時期の床や服などの摩擦によって風船に静電気が溜まって、バチッとなる「放電」により割れることがあります。
④温度差
これはヘリウムガスを入れた風船にも共通することですが、
風船は寒いところで膨らませて暖かいところに持っていくと空気(ヘリウムガス)が膨張してしまいます。
冬の外でパンパンに膨らませたアルミの風船を暖かい室内に持って行ったら割れてしまったという話を聞いた事があります。
アルミの風船はラテックスが入っていないので、伸びようとする力・縮まろうとする力が無く限界まで空気(ヘリウムガス)が入ってしまい膨張し、風船の大きさの限界に達した時に割れてしまいます。
割れるというよりも破裂と言ったほうがわかりやすいかもしれないですね。
ゴム風船はラテックスで作られているため伸びようとする力は大きいです。
ですが縮まろうとする力も大きいので、パン!!と割れてしまいます。
⑤油性ペン
油性ペンなどに入っているシンナーやラッカーなどの成分はゴムなどを溶かす性質を持っています。
膨らませた風船に油性ペンなどで絵や文字を書くと伸びきったゴムに溶かす成分をかけているようなものなので風船は割れてしまいます。
ですが、大きく膨らませなければ割れない場合もあります。
小さく膨らましたから割れないという訳ではないので、風船にペンで絵や文字を書きたいときは風船用のペンかアルコール性のペンを使いましょう。
⑥紫外線
ゴム風船に紫外線は大敵です。
青空の直射日光の下でゴム風船を使って飾り付けなどは知らずに割れる可能性が高いです。
ゴム風船は天然ゴム(ラテックス)を原料として作られます。
長い間買ったまま放置したり、日の当たる場所で保管したりしてしまうと知らず知らずのうちにゴムの劣化が始まってしまいます。
古くなった輪ゴムを思い浮かべてください。使おうと思って伸ばした時にプチンと切れてしまって使えなくなってしまったことがあると思います。あれが「劣化」です。
ゴム風船の劣化についてはまた他の記事で取り上げたいと思います。
紫外線によって原料である天然ゴム(ラテックス)の劣化によって風船が割れてしまいます。
⑦リモネン
このリモネンはレモンやみかんなど柑橘系の皮に含まれる無色透明な成分です。
ゴムやプラスチックなどを溶かす働きがあります。
触らなくても風船が割れる手品やマジックを見たことありませんか?
あれって実はリモネンがゴムを溶かす働きを利用したものなんです。
ゴム風船とみかんの皮があれば簡単にできる実験なのでお子様の夏休みの宿題などにちょうどいいかもしれません!
リモネンは水に溶けにくい成分なのでよーく手を洗ってから次ゴム風船を触ってくださいね!
簡単に風船が割れる条件をお話ししました。
割れにくくする・風船を長く持たせる方法はあります!
ですが、割れない風船はありません!
どうしたら風船は割れるのか、少しでも怖い思いをしないように今回ご紹介したことを気をつけてもらえたら幸いです!